STRUCTURAL DRAWING

木造構造図作成の外注
計算結果を施工へつなぐ図面の整え方

構造図は、構造計算の結果を施工・プレカットへ伝えるための図面です。計算書が成立していても、梁成・耐力壁・接合部・基礎条件が図面へ正しく反映されていなければ、後工程で調整が発生します。

このページでは、木造構造図に含める内容と、意匠図・構造計算・プレカットとの整合確認で重要になるポイントを整理しています。

伏図梁・柱・床構面を整理
軸組図高さ方向の関係を整理
金物図接合部条件を伝達
基礎図上部反力を基礎へ反映

構造計算の数値を、現場で使える情報へ変換する

構造図では、計算で決まった部材や接合条件を、平面・立面の位置関係が分かる状態に整理します。図面の目的は「情報量を増やすこと」ではなく、誰が見ても構造条件を読み違えにくい状態にすることです。

01

部材位置

梁・柱・耐力壁等が意匠図のどこに対応するかを明確にします。

02

部材寸法

梁成・柱寸法・基礎寸法等を、計算結果と整合させて記載します。

03

接合条件

柱頭柱脚や必要金物など、施工時に必要となる条件を整理します。

04

荷重の流れ

耐力壁・水平構面・梁・柱・基礎のつながりが図面上で確認できる状態にします。

案件に応じて必要な構造情報を、図面ごとに役割分担します

  • 基礎伏図基礎梁、底盤、立上り、人通口等の位置と符号を整理
  • 基礎詳細図断面寸法、配筋、立上り・底盤等の構成を整理
  • 土台伏図土台・柱位置・アンカー等の関係を確認
  • 各階梁伏図梁組、梁成、柱、床構面等を整理
  • 屋根伏図小屋組・屋根構面等の構造条件を整理
  • 軸組図高さ方向の梁・柱・階高・接合関係を確認
  • 耐力壁・金物図耐力壁仕様と柱頭柱脚接合条件を整理

必要図面は案件条件によって変わります。全案件で同じ枚数を作るのではなく、構造条件を伝えるために必要な図面を整理する考え方が重要です。

構造図で最も重要なのは、他の成果物との食い違いを残さないことです

計算書との整合

梁成、柱、耐力壁、金物等が計算条件と一致しているかを確認します。

意匠図との整合

開口、天井高さ、階高、吹抜け、柱を置けない位置等との干渉を確認します。

プレカットとの整合

梁組・柱・継手位置等が構造計画と合っているかを確認します。

基礎との整合

柱・耐力壁・上部反力に対応する基礎梁・底盤が整理されているかを確認します。

計算と作図を別担当にする場合は、どの版の計算結果を図面へ反映するか、変更履歴をどう共有するかを明確にしておくと行き違いを減らせます。

構造図作成では、計算結果だけでなく意匠条件と施工側の前提も確認します

最新の意匠図平面・立面・断面・矩計等
構造計算結果梁・柱・壁・接合部等の確定条件
プレカット図作成済みの場合は梁組・柱・継手位置を確認
地盤・基礎資料基礎図を含む場合に使用
仕様情報床・屋根・耐力壁・接合部等の採用仕様
変更履歴意匠・構造で途中変更がある場合は最新版を明確化

図面化すると、計算中には見えにくかった納まりの問題が表面化します

梁成とサッシ・天井

必要梁成が開口上部や天井懐へ納まらず、架構を再調整することがあります。

金物と壁・建具

高耐力金物が必要な位置で、壁厚や建具との納まりを確認する必要があります。

柱位置と意匠

構造上必要な柱が動線・開口・家具計画等と干渉する場合があります。

基礎梁と設備

人通口や配管位置が基礎梁と干渉し、基礎計画の調整が必要になることがあります。

図面だけを外注するより、計算条件との責任範囲を明確にする

構造図作成を外注するときは、「誰が構造計画を決めるか」「誰が計算結果を確定するか」「図面上の不整合が見つかったとき誰が再検討するか」を決めておくことが重要です。

KouzouDeskでは、構造図作成を単独業務として切り離すより、構造計算・基礎検討と一連で対応する形を基本としています。

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構造図作成についてよくある確認事項

構造図だけを単独で依頼できますか?

KouzouDeskでは、構造計算・基礎検討との整合を重視しているため、構造図作成のみを独立して受注する形は基本としていません。案件条件を確認のうえご相談ください。

プレカット図がある場合、その梁組をそのまま使いますか?

既存梁組を確認しつつ、構造計算上の成立性や意匠条件との整合を確認します。必要に応じて梁成・柱位置・梁組等の調整が生じる場合があります。

計算後に意匠変更が出た場合、構造図も修正されますか?

変更が構造条件へ影響する場合は、必要な再検討を行ったうえで構造図へ反映します。変更量が大きい場合は追加対応となることがあります。

構造図はプレカット用図面と同じものですか?

役割は重なる部分がありますが同一ではありません。構造図は構造設計条件を整理する図面であり、プレカット図は加工・製作のための情報を含みます。両者の整合確認が重要です。

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構造図とあわせて確認したい実務情報

構造図へ反映する前提となる構造計算・許容応力度計算・基礎検討の考え方をまとめています。

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